漫画「アルテ」に学ぶ、人生を変えるポジティブ名言集7選

アニメ

漫画「アルテ」は、大久保圭の連載漫画であり、2013年10月25日発売の12月号より『月刊コミックゼノン』で、連載が開始されています。

16世紀のルネサンス後期の時代を舞台に、画家になるという夢を持った16歳の少女の物語ですが、彼女の考え方や生き方は、大人の私たちの心に響くものがあります。

この記事では、漫画「アルテ」の中から、主人公アルテのセリフに焦点を当てて、人生を変えるポジティブ名言集として紹介していきます。

漫画「アルテ」のあらすじ

漫画「アルテ」は、中世のイタリアを舞台にした物語で、主人公のアルテが当時では珍しい貴族出身の少女から「女画家」を目指して、成長していく姿を描いています。

裕福ではない貴族の元に生まれたアルテは、子供の頃から絵を描くのが好きな少女でした。

父の死後、女性は結婚して嫁いで、家庭を持つことが女性の幸せだと考える母と反発し、家を飛び出して、自分の力で食べていけるようになりたいと、画家を目指します。

画家を目指すにあたって、様々な困難がアルテの前にやってきますが、アルテはその困難に1つ1つ向き合っていき、少しずつ画家としての活躍を認められるようになります。

漫画「アルテ」心に響く名言集

身分の違いや時代背景など、様々な問題に立ち向かいながらも、「自分らしく」生きたいと、ひたむきに自分の夢を追い求めていく彼女の言葉には、心に響く名言が多いです。

挫けそうな時、パワーをもらいたい時、きっと彼女の言葉に勇気づけられることでしょう。

①「まだ、一軒ある!自分の道は自分で切り拓かないと!」

16世紀、貴族の娘たちは男性との教育の差があり、また女性の活躍の場は家庭内に限られていました。アルテは、好きな絵を描くために画家になろうと家を飛び出し、工房に弟子入りすることを決めるのですが、どの工房へお願いに行っても、全て断られるのでした。

このセリフは、わずかな希望でも望みを捨てないという彼女の気持ちを強く感じます。どんなに周りが受け入れてくれなくても、自分だけは自分自身に希望を持つ、その気持ちこそが人生を切り拓いていくのだと私は感じました。

②「私の心の中に常にあったのは・・怒りだ」

全ての工房の弟子入りを断られたアルテに、巡ってきたチャンス。1人で工房を運営するレオは、弟子入りを条件に、アルテに難題を出し、諦めさせるための手を打つのです。

レオは、アルテに「なぜ画家を目指したいのか」と質問をした時、アルテは「絵を描くのが好きだから」と、答えたのですが、その答えの本心は、好きという気持ちだけではなかったのです。

このアルテのセリフを読んだ時に、胸が熱くなりました。自分の心を突き動かすのは「好き」という気持ちよりも、感じている不満や怒りだということ。

アルテの怒りは、自分自身の力で生きられるようになりたいというものだったのですが、私たちも何か行動を起こしたいと思った時、本心にあるのは、不満や不安、怒りを取り除きたいという気持ちを強く持っている時ではないでしょうか。

自分の人生をより良いものへと変えたい、そう感じた気持ちを、大切にしたいと思えるセリフです。

③「結婚しても絶対後悔すると思うんです。同じ後悔なら自分の望むことをして後悔したいわ」

レオの弟子になることが決まり、母親の元へそのことを伝えに行ったものの、母親から大反対され、そのまま家を飛び出します。

後悔とは、行動した後悔よりも、行動しなかった後悔が強く残ると言われていますが、少しでも「やってみたい」という気持ちがある時、行動しない理由を探すのではなく、行動するために何ができるか、ということを考えていきたいですね。

たとえ、その挑戦がうまくいかなかったとしても、行動を起こした自分自身をきっと誇れることでしょう。

④「職業で尊敬しているんじゃないんです。あなたの努力を尊敬してしまうのです」

高級娼婦ヴェロニカに招かれて訪れた豪邸で、彼女の書斎を見て、ヴェロニカへ憧れの眼差しを向けます。

すると、そんなアルテの様子を見たヴェロニカは、娼婦にキラキラした目を向けてはダメだと伝えた時の、アルテのセリフです。

良くも悪くも、私たちは、その人の職業を通して、イメージを作ったり、人を判断をしてしまうことがありますよね。どんな職業でも、そこからのイメージではなく、相手の人柄や考え方、影になっている努力の部分を知っていきたい、そう思わせてくれるセリフだと感じました。

相手の本質を知ることで、きっとお互いの仲を深めていくことができるでしょう。

⑤「人より厳しい条件でスタートしたのに親方になって自分の工房も持って・・私にとってはレオさんのような人にこそ学ぶことが多いと思うんです。」

師匠レオが画家になる前は、貧しい物乞いだったことを知ったアルテ。貴族出身のアルテは、身分の違いを見たのではなく、彼が何もないところから努力をして夢を掴んだ姿を尊敬しています。

壁にぶち当たった時や、行き詰まった時、うまく進めない状況を感じたら、自分自身から視点を外して、周りを見てみると良いかもしれません。

人は、結果を出している人を見ると、恵まれた環境や、持って生まれた才能があったからだと思いがちですが、厳しい環境からも自分の道を切り拓いた方が多くいることに気づくことでしょう。そのことが現状を打破するキッカケになるかもしれません。

⑥「画家になろうってことはもう決めたことだし、やることは決まってるんだから。とにかくやらないとね!」

新しい場所、ベネチアへ渡ったアルテは、ここでも女性が画家を目指すことについて、周りからよく思われず、心ない言葉を投げられます。それでもアルテは、落ち込むことなく、常に自分自身に対して目を向けているのです。

目標を決めたものの、行動ができない、うまくいかないかもしれない、周りに反対されるのが辛い・・そんな言葉が頭を過ったら、それは自信が持てていないだけかもしれません。

では、その自信をつけるにはどうしたら良いでしょうか?アルテのセリフにあるように、目標を決めたら、そこへ向かって行動あるのみ。日々の小さな行動の積み重ねが、自分の自信と、目標に繋がっていくのだと思いました。

⑦「”貴族で女だから”普通とは違うから、自分には価値があると気づいたんです。私には価値があると信じます」

アルテはこれまで、「女だから」「貴族だから」という言葉で、画家を目指すにあたって様々な壁を感じていましたが、ベネチアに来て、女性特有の感性である、柔らかで繊細なタッチだったり、宝飾品やレースのデザインが、貴族の持つセンスとして活かされたり、アルテにしか描けない絵として、少しずつ周りの人たちから、評価されるようになってきました。

自分が持っていないものを悲観するより、自分が持っているものをどう活かすかを考えることで、自分の価値が作られていくことを感じたセリフでした。

自分の中では当たり前にできることが、案外、他の人には出来なかったり、苦手なことだったりすることってありますよね?

そこに自分が価値を感じることで、可能性が広がったり、チャンスが舞い降りてくるのでしょう。

まとめ

アルテの言葉には、目標に向かう強い意思や、前向きな考え方など、夢に向かって進むためのヒントに溢れています。

何度読み返しても、セリフや、ストーリー展開からパワーをもらえる作品になっているので、女性だけでなく、男性も、ぜひ「アルテ」を読んで、教訓にしてもらえたらと思います。

まずは、夢や目標を決めたら、叶うまでは諦めない!という気持ちを持つことから、始めてみませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました